EMIから移籍直後のパウリーニョ・ダ・ヴィオラ

EMIから移籍直後のパウリーニョ・ダ・ヴィオラのアルバムを最近ようやく聴けて、70年代後半に円熟しきったサンバを一旦リセットするかのごときパゴーヂムーヴメント黎明期への自然な流れを俯瞰しえた気になった。

例えば、この曲。
YouTube Preview Image
ソンブリーニャら若きサンビスタは、偉大なる70年代の成果を踏まえた上で、さらに推し進めようとしたわけだ。

従前より指摘の通り、パゴーヂ「革命」の内、リズムに関してはカンデイアの仕事に大きく依ることは、Partido Em 5の二枚目のB面が証明している。カシーキの新しい動きをいち早く採り上げたベッチは、ネルソン・カヴァキーニョの愛弟子である。

経験上、ブラジルに革命は全然似合わないと思っている。現代サンバを語る上で欠かせない視点だろう。

クリア処理