言の葉 #006

卑なる人間とかかわり過ぎた故に、私には運命の好転が得られなかったといわれれば、成程と自分の人生を振返ってみてたしかにうなずけるものがある。しかし、人間性の無限の拡がりを見せるこの人生は、卑があってこそ面白い構成を見せているとも考えられるのだ。私のような悪徳派は、(中略)人間の人間としての完璧性は、必ずしも魂の美しさを必須の条件とはしない、という考えをもっているという事である。

団鬼六


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